2011年ようこそ畑へvol.19(2011年10月17日発行)
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【書き出し】
効率的に交配種を生み出す方法は、年々研究が重ねられています。現在広く行われている方法は「雄性不稔株(ゆうせいふねんかぶ)」を利用する方法です。「雄性不稔株」とは花粉が出ない株ということ・・・・(続きはPDFでご覧ください。)
【2021年のひとこと】2021年6月8日記
交配種と固定種の話の続きを書いています。
ここ数年、主要農作物種子法の廃止や種苗法の改正など種子をめぐる動きが大きいですが、ファーム伊達家では、膨大な時間と手間と資金をかけて作り出された新しい品種には見向きもせず、しかし、その努力には敬意を持ちつつ、自然栽培に必要な無肥料の種子を確保するために、古くから作られている品種を自家採種して使うことをある意味淡々と続けています。
これは自然栽培に限ったことではありませんが、種はその土地の気候風土などの情報を蓄積し、年々その土地に適したものに変化(進化)していくのだそうです。
だから、自然栽培においては、毎年無肥料の種子を買うのではなく、自分の畑で自家採種していくのが必須条件だと思うのです。
ファーム伊達家では農家になる前の長沼町での農業研修生時代に自家採種を始めたものもいくつかあります。
ズッキーニ、さやえんどう、ミニトマト、大豆、黒豆などかれこれ18年間自家採種を続けているものもあります。長沼(2年)→豊滝(13年)→藤野(4年目)と畑は変わりましたが、ファーム伊達家の歩みとともに種もつながってきました。
今年は藤野で4年目、キャベツや白菜、大根など、藤野に来てから自家採種を始めたものもあります。豊滝から移ってきた種もどんどんこの地になじんでいくことと思います。
一つの目標である「すべての野菜を自家採種にする」を目指して、着々と、淡々と、種を採り続けていきます。
(来週は、野菜の花を紹介します。)
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ファーム伊達家自然栽培旬の野菜セット、2021年の会員枠、まだ若干の余裕があります。詳しくは【会員募集中!】2021年ファーム伊達家 自然栽培 旬の野菜セットをご覧ください
ファーム伊達家では、7月から11月まで「ファーム伊達家・旬の野菜セット」を会員さんにお届けしています。
2005年の新規就農当初から続けて、今年(2021年)は17年目のシーズンとなります。
お届けする野菜と一緒にファーム伊達からのおたより「ようこそ畑へ」をお届けしてきました。畑の様子や、農作業の中で感じたこと、かんたんレシピなどを(ほぼ)毎週綴り、通算250号を超えています。
ファーム伊達家Webサイトでは「ようこそ畑へアーカイブズ」というコンテンツを設けて、2019年2月から毎週火曜日に1号ずつ公開しています。
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