雪の少ない冬です。除雪機の思い出。

今年はずっと雪が少ない状態が続いています。札幌市内中心部は1日で40センチほど降った日もありましたが、こちら南区藤野はそれほどでもありませんでした。

シーズンに備えてバッテリーを交換した除雪機も1回しか出動していません。ガソリンを食わないので家計的には助かりますが、何かちょっとつまらない。とか、言ってるとドカンとお見舞いされそうですが・・・・。

ウチの除雪機はホンダの赤い除雪機で、タダでいただいたものです。

7~8年前だったと思いますが、野菜セットの配達に行くと、会員さんから「実家の父が使っていた除雪機、使わなくなったのがあるんだけどいりませんか?」と言われました。

「いくらぐらいですか?」と聞くと、「いやいや、引き取ってもらえたら助かるのでお金はいりません。ただ、エンジンがかからないので修理は必要だと思うけど、良かったらもらって下さい。」

ありがたくいただくことにしました。

実際引き取りに行くと、会員さんの知り合いで機械に詳しい方が積み込みを手伝ってくれて、「バッテリー変えて、キャブレーター分解して清掃したら動くと思うよ。」と教えてくれました。

あまり機械に詳しくない僕です。内心「キャブレーター?」とよくわからないまま、「やってみます」と答えて持ち帰りました。(ちょっと知ったかぶりした。笑)

バッテリーは買ってきて交換しましたが、キャブレーター分解清掃はさすがにハードル高い感じがして、機械屋さんに修理に出すことも考えたのですが、お金もかかるし、この際色々調べて、自分でやってみようと考えました。

ネット検索しまくり、エンジンの分解図を見つけて、いざ分解。

なにせはじめてのことで、果たしてうまくいくのか?

動かなかったらどうしよう?

部品なくしたり、壊してしまったらかえって高くつくかも?

ドキドキしながら分解。

細かい部品の数々に「へぇー、こんな繊細な部品使ってるのかー。すごいなー。」と少し感動しながら作業しました。

キャブレーター清掃用スプレーも使って清掃、でも果たしてこれでいいのか?

終わって組み立てたところ、部品が一個あまりました。

割りと早い段階で組み込む部品と気づき、がくぜんとしましたが、気を取り直してほとんど全部バラして一から組み立て直しました。

出来上がったけど何か不安。果たして動くのか?

意を決してエンジン始動!

爆発したらどうしよう。

緊張の一瞬、たぶん、息を止めてました。

そんな僕の不安をよそにあっさり始動。

いやー、良かった、良かった。

こんな立派な除雪機をタダでいただいて、しかも自分で直した。奇蹟。感動。

いや、農家のクセに機械に詳しくないってダメでしょ。ということは置いといて(笑)、

それ以来、毎年除雪機ライフを楽しんでいます。

雪がやんで除雪機を動かし、青空に向かって飛んでいく雪を見るのが好きです。軽い雪だと本当に気持ちよく遠くまで飛んでいきます。

今年は雪が少ないのでちょっと物足りなくて、ついつい「今年は雪少ないねー」と口走りそうになりますが、そんなこと言ってると、だいたいドカンとお見舞いされるので、気を付けます。

(寛記)