さくらんぼ後記

移転2年目、はじめて収穫・販売したさくらんぼ。
これまで果樹栽培の経験はなく、まだまだ分からないことも多いですが、ご注文いただいた方への発送はすべて終えることができ、ホッとしているところです。来年以降、もっとたくさん採れるよう、もっと多くの方にこの美味しいさくらんぼを食べていただけるよう、今年、おいしいさくらんぼを実らせてくれた15本の木に感謝して、しっかりお世話していきたいと思います。
 妻が、昨年、今年を振り返って「さくらんぼ後記」を書きました。


【昨年のさくらんぼ】
「昨年はひどかったよね」「木が枯れるかと思ったよ」「今年はとれたのですね」……。昨年(2018年移転初年度)、農作業体験や見学会に来てくれた方々の感想です。他にも「惨状」「惨劇」という言葉を使う方もいて、本当にその通りだった15本のさくらんぼの木たち…。
昨年5月、花が真っ白に満開に咲いて、見事な美しい景色になり、やがて緑色のさくらんぼの形になってきたところに、一つ一つのすべての実にオウトウミバエがたまごを産み付け、やがてうっすら色づくものの、たまごが孵ってウジ虫がさくらんぼを食べているようでした。その後、葉っぱにはオウトウナメクジハバチの幼虫がついて、レース状に食い荒らし、すけすけの葉っぱになっていくという、想像もしなかったような、見たこともない状況でした。

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当然のことながら、収穫はゼロ。いったい、どうしたら美味しいさくらんぼがとれるのか色々と考え、調べた結果、たまごを産み付けたハエはさくらんぼの木の下の土の中にいることがわかりました。夫は無肥料無農薬で育てていくために、土の中を綺麗に清浄化しなくてはと考えました。過去に投入された余剰肥料を抜くために、さくらんぼの木の回りには、えん麦、ひまわり、クロタラリアなど、養分吸収力の強いものを植えてみました。同時に土壌分析(養分分析)もして、土の状況を調べました。枯れ枝を切りました。

【今年のさくらんぼ】
そして、2019年春、令和になって数日後、真っ白な花が満開になってくれました。
ホッとしたのと同時に「今年は実をつけてくれるのかな?」「食べることはできるのかな?」昨年のことが頭をよぎりましたが、希望をもって見守りました。

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花が終わり、緑色の実をつけ、少しずつ大きくなり、「今年はあまり、ハエにやられてないかな」「こっちの木はかなりやられている」「赤みをおびてきた」「今度は鳥が食べてるー」私の気持ちも上向きになったり下向きになったりしながら、さくらんぼの木を見上げる日々。もう少し赤くなるまで、もう少し、もう少しと待って、6月18日からさくらんぼの収穫がスタートしました。

【いざ、収穫!!】
かつて、さくらんぼ狩りは少しだけ、つまむ程度しかしたことのない私が、脚立を置いて、登って、さくらんぼの木に身をうずめ(すっぽりと包まれ)、手を伸ばし、柄(持つところ)をくるっとねじって一つ一つもぎ取っていきます。

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時々失敗して木を割いてしまったり
木をボキッと折ってしまって木に謝ったり
上手に取って3つ付き4つ付きがとれたり
ハート型のさくらんぼをみつけて嬉しくなったり

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何より大発見たったのが、すでに来年の花芽がついていること、まだ、実がなっている状況のなかで、次の準備をしているさくらんぼ、自然ってすごいなぁと感動しました。

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花芽を痛めないように、自分も脚立から落ちないように気を付けながら、枝葉に包まれさくらんぼの木と一体化しているような不思議な感覚の収穫作業はとても楽しいものでした、楽しいと思える自分に嬉しくなりました。

(↓↓↓さくらんぼ収穫の様子↓↓↓)

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【木と土の清浄化】
しかし、まだ、虫にやられているさくらんぼもあるのも現状です。

それも木によって、バラツキがあり、

実はついているが虫食いが多い木、
逆に虫食いが少ない木、
またそもそも実がパラパラとしかついてない木

など1本1違います。

まだまだ、土のクリーニングが必要なのかもしれません。

今のところ、葉はピッカピカの綺麗な状態で被害はごくわずかです。

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【これからの対策】
今年は木の回りにえん麦を植えて、土のクリーニングをします。
でも、正直なところ今年、なぜ、実をつけてくれたのかわからないのです。つまり、昨年のクリーニングが良かったのか、無農薬で2年そして前の持ち主の方から数年は農薬を使っていないと聞いているので、無農薬が関係しているのか、それとも天候なのか…、木を観察していくしかないのかなと思います。

剪定もしなければ、なりません。近所の方が言うには、前の持ち主のおばあさんは2月か3月頃の堅雪のころ、脚立に乗って切っていた、この作業を見ると春がきたーと思ったとのことで、冬が終わる頃に切ってみたいと思います。高すぎる枝を切り、日がまんべんなく入るように剪定も勉強しなければなりません。


【品種について】
品種は、道の農業改良普及員の方に来ていただき見てもらいました。結果としては「わからない」ということでした。

あまり見かけないもので、特徴として

「雨にあたっても割れない」
「酸味が少ない」
「果汁たっぷり」
「小粒」

現代主流のさくらんぼとは違うとのことです。

前の持ち主のおばあさんに聞いても品種はわからないということで、おばあさんのご主人がお若い時にひこばえを植えたもので、樹齢40年は越えている?木で、「大切に大切に育ててきたんだなぁ」というのが、遠くから眺めても近くに寄っても感じられるさくらんぼの木です。

私は、昨年どうしても食べたくて虫食いの部分を除いて食べました(笑)。するととても甘い、美味しい、そして幼い頃母の実家で食べたような懐かしい美味しさなのです。「そうそう、子供の頃食べた味、さくらんぼの味って、これだよー、これ」という味です。

今年は虫食いではないものを、食べることができ、感慨無量でした。品種が不明なので、「むかしなつかしさくらんぼ」「幻のさくらんぼ」などと名前をつけてあげようかと迷っているところです。


【終わりに】
今年、ファーム伊達家の初のさくらんぼを購入してくださった方、食べてくださった方、さくらんぼのことを見守ってくださっている方本当にありがとうございます。初めてのさくらんぼ仕事のために不慣れなことも数多くありました。ご意見ご感想があれば、教えていただければ幸いです。
この先、さくらんぼの木はどうなっていくのか、未知数です。まだまだ浄化作用が続くかもしれません。今年さくらんぼがとれたことは奇跡!?かもしれません。
長い歴史を刻んできた15本のさくらんぼの木たち。私達も丁寧に大切に育てていきたいと思います。私の願い(野望!?)としてさくらんぼアレルギーの方でも食べていただけるような安全で美味しいさくらんぼになってもらえればと願っています。また、無肥料無農薬という育て方で新たに成育、進化してくれればと願っています。本当にありがとうございました。

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