2018年11月23日(金)
「ファーム伊達家のたねあかし」~種採りワークショップを開催しました。
このイベントは、自然栽培と自家採種のお話をして、実際に種採りを経験していただき、自然栽培について理解を深めてもらうことと、一粒の種のいのちの力を感じていただこうと、2011年からに初めて開催しました。今回は自宅では3年ぶりの開催、もちろん藤野では初開催です。
ファーム伊達家が自家採種をしている理由は
・自然栽培をするため
・畑にあった種にするため
このことを詳しくお伝えするのがこのイベントの目的の一つです。
みなさん時間ぴったりに集まっていただき予定通りスタートしました。
この日のために、パワーポイントも作り直して、まずは自然栽培と種についてお話ししました。意外と知らない自然栽培の原理・原則、有機栽培との違いなど、図解も交えながら詳しくお話ししました。
その後は、ズッキーニの種採り体験。
大きく育てたズッキーニから種を取り出し、種を洗う作業を体験していただきました。
皆さん初めての体験に興味津々で、楽しくおしゃべりしながら順調に作業は進みました。
種採り体験はズッキーニだけでしたが、ナスとピーマンの種も見ていただきました。
皆さんに作業をしていただいた種は4日ほど乾かして、保存用の封筒に入れました。3本のうち一番種の多かったものを数えてみると288個ありました。1粒の種が288個に増えたことになります。
来年5月の種まきまで半年間、しっかり保存したいと思います。
ズッキーニは畑で成長する期間が約5カ月、種の姿で残りの期間を過ごすんだなぁと改めて思います。
来年、もっとたくさんの方にこの種から育ったズッキーニを食べてもらえるように準備していきたいと思います。
種採り体験のあとは、おやつ&おしゃべりタイム。
虎豆ごはん、小松菜蒸ケーキ、種採り用ズッキーニの揚げ物、どれも好評で子どもたちも美味しそうにたべてくれました。
質問もたくさん出て、僕自身も考え方を整理できた部分もあり、楽しい時間はあっという間にすぎ、終了の時間となりました。
今年は、種子法の廃止や種苗法の運用の変更などに対する危機感から、種子への関心が高まっています。
しかし、普段の生活の中で種を採るという行為をしている人はそう多くはありません。そういうことができる環境がないという方も多いでしょう。
ファーム伊達家では、種を守っていくために一番大切なことは、種を採り続けることだと考えています。そして、こうして自らの手で触れる体験を提供することで、より実感をもって種のことを考える人が増えたらいいなと思っています。
自宅での開催は3年ぶりの種採りワークショップ、これからも続けていきたいと思います。