ファーム伊達家、移転します!
ほとんど前例がない中で札幌で新規就農して13年、南区豊滝で農地を借り、お世話になってきましたが、この度、縁あって南区藤野で農地と住宅を取得する事になりました。
豊滝の現在地から、車で10分、標高で100mほどくだり、札幌市中心部から車で30分のところです。
今度は、畑で暮らし、野菜を作ります。職住一体になります。
ここに至るにあたっては、まさに奇跡的な巡り合わせの連続で、自分達が予想もしてなかったというか、実現は難しいなと思っていた方向にことが進み、素晴らしい農地(素晴らしい住宅付き)にめぐりあうことができました。
これまでの豊滝での13年間、そして、今回の農地探しに当たっても、たくさんの方々の応援をいただきました。
ある方は売り農地の情報収集をしてくださり、ある方は「どこに行ってもファーム伊達家を応援します!」と声をかけてくださいました。
正直なところ、一時は、札幌から出ることや、農業を辞めることも覚悟していたのですが、また、こうして札幌で農業を続ける環境が与えられ、それは豊滝での13年間があったからこそで、今は、豊滝で農業を始め、続けてきた中で起こった出来事や出会った人々に感謝しかありません。
この感謝を持って藤野に移ります。
藤野の農地は、90歳を過ぎたおばあちゃんが、70年近くに渡り、コツコツと働き、手塩にかけて育ててきた素晴らしい農地です。
農作業スペースや貯蔵庫と一体化した住宅、古い家、そして、素敵な石蔵もあります。
この度、元気なウチに次の人に譲りたいと考え、農地を手離す決断をされたとのことです。
市街化区域(つまり住宅地)の中に残された農地なので、制度的には宅地への転用も可能な場所ですが、農地として引き継いでくれる人に譲りたいという希望が強く、私たちが農地として引き継ぐことをとても喜んでくださっています。
札幌市内で農地の売買は少なく、あっても道内他市町村に比べて非常に高額で、今回のように個人の農家間で話がまとまることはあまりなく、農協担当者も「これは奇跡的なことです。」というほどレアケースのようです。
ファーム伊達家、藤野での農業を「セカンドステージ」「2度目の新規就農」と考え、豊滝での13年間のファーストステージから、進化(深化)した農業を展開していきます。
キーワードは
「自然栽培」
✖️
「都市農業」
札幌中心部に近いところで、自然栽培、自家採種、CSA(地元限定の会員制宅配)に取り組みながら、これまでよりも畑に来ていただく機会をたくさん作って、農業を、自然栽培を身近に感じてもらえる農場にしていきたいと考えています。
そして、この立地を活かして、都市住民(つまり、札幌市民)と北海道の自然栽培農家さんをつなぐ働きをしていきます。
農家であるファーム伊達家がつなぎ役になって、札幌市に住む人々が、自然栽培の農産物を食べて、北海道の自然栽培農家を応援する形を作って行きます。
それが、ファーム伊達家が札幌で自然栽培による農業を続ける意味です。
今年は、畑でのイベント、体験を様々企画していきますので、引き続きFBをフォローしていただき、新天地でのファーム伊達家の農業を応援していただけると嬉しいです。
すでにファーム伊達家の会員さん、近しい方にはお伝えしていますが、FBで交流している皆様にも報告させていただきたく、長文を綴りました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。